
帰国便の中、ワイワイ、ガヤガヤ、食事が終わった機内は、眠ろうとする人と、通路を行きかう人で、まだ落ち着かない。
食事前のアナウスで、眠りに入るために機内の窓は、覆いを下ろされている。
前の座席のメンバーに、顔見知りではない乗客が、何か話しかける。
窓の覆いを開けてくれるようにと言っているらしい。
いったい何が見えるというのだろう?

ちょうど窓際の座席の私は、何気なく覆いを上げてみた。
真っ暗な空に白っぽい雲のような物がたなびいている。
「ねえ、あれってオーロラ?」っと、隣席のN先生を突いてみる。
「ワ〜!オーロラが見える〜!」「エ〜?」
さあ、大変、機内が騒然とする。
皆が、入れ替わり立ち代り窓際に寄って、飛行機が傾くんじゃないかと心配になる。
オーロラは、研修帰りの私たちに手を振るかのように、やがて遠くに微かにたなびきながら消えていった。