平成14910()

 きょうは、シャープニングの実習がある。

何故か、歯科衛生士はこれが不得意な人が多い。

商売道具なのだから、しっかり出来なければという意見もあるが、外科のDrがメスを研いでいるところを見たことがあるだろうか?

まあ、スケーラーが切れなければ、良い仕事は出来ないので、身に付けなければ困るのは歯科衛生士自身なのではある。

午前中は、「歯磨剤と洗口液」R教授の講義。

 この歯磨剤が曲者だ。

4年前には、お奨めだと言っていた薬剤入りの歯磨剤が今回は、その薬剤を定着させる薬物が入っていないので、不適切であるという。

あらら。。。お勉強に4年のブランクは長過ぎなの?っと言った気持ちだね。

歯牙と細菌、プラークの話はあまり変わりもないので、些か、ぼうっと聞いていた。

 今回、R教授お奨めの歯磨剤は、何故かアメリカのメーカーだった。

彼の研究に従って、作られたようだが、なんでスェーデン製じゃないんだ?


お昼は、昨日と同じ学生食堂。

昼:サラダ・ポーク・ジャガイモのホワイトソースがけ・コーヒー


午後:人間工学、器具および器具操作ついて
 イエテボリ歯周病科歯科衛生士の講義だ。


手用器具のシャープニング

 歯科衛生士が5人付いて、実習。

 独特の研ぎ方で、熟練しないと角度が難しい。


 消毒・滅菌についても、スェーデンでは統一見解が出ているので、それに従って行う。

先ず、全ての器具を食洗機に入れて、90度以上の湯で自動洗浄する。

普通の器具は、これで乾燥されて消毒終了。

外科器具、エンド用器具のみをその後、オートクレーブにかけ滅菌するのだ。


 きょう、シャープニングしたスケーラーで、明日のスケーリング実習を行うという。

自信の無い人は、つい、指導歯科衛生士に切れ味のチェックを頼んでしまう。

「大丈夫、出来てるわ」っと言われて、ホッとしている彼女等に、厳しい一言が付いてくる。

「でも、自分で確認出来なくては、研げたかどうか分からなくてどうするの?」

その通り、いつも指導歯科衛生士は居ないのである。


 午後の講義終了後、昨日は時間もなかったので出来なかった、自己紹介をするように時間が設けられた。

名前と何処から来たか、そして、年齢は言わなくても良いから、臨床経験年数を言ってくれという。

明日からの実習の為に、指導がしやすいように、経験年数によって、グループ分けをしたいからだと説明された。

 自己紹介を聞いていると、日本全国津々浦々から、集まって来ているようだ。

4年前に来た時は、ほとんどの参加者が講習会参加費や旅費など歯科医院持ちだった。

自前で参加した私などは、奇異な目で見られたものだ。


 しかし、今年の参加者は、半数は自前で来ている。元気な衛生士が増えたもんだ。

そして、半数は臨床経験10年以上のようである。

何人かは、この研修旅行に参加する為の10日間の休暇が取れず、歯科医院を退職して来ていると言う。

 本当に、元気な歯科衛生士が増えたものだと、しみじみ思う。


 ホテルに帰ると、S戸さん達のトランクがやっと着いていた。

「せっかく、良い下着屋さんを見つけたのに」っと、チョット残念そうに言いながら笑っている。


 今夜は、チョット贅沢をして、イエテボリ以北でしか、食べる事が出来ないと言う塩茹での海老を食べさせてくれるレストランを予約して出かける事にした。

 添乗員に案内してもらいながら、ホテルから徒歩で出かけた。

イエテボリの町を歩くのは、こちらに着いてから始めてだ。

結構、距離はあったが、ワイワイ、ガヤガヤ、途中で写真を撮ったり、のんびり歩いてレストランに向かう。


 間際に予約を入れて、総勢16人位になったので、離れたテーブル2つになってしまった。

案内してくれた添乗員は、私たちが注文を済ませたのを見計らって、残りの人たちの夕食の案内もしなければならないので、一旦ホテルに戻るという。

本当にご苦労様。

「待ってるから、戻っておいでよ」と皆に言われて出て行った。


 このレストランは、塩茹でした海老を何故かリモコンのボートに乗せて生け簀のような水槽を走らせてテーブルまで運ぶ。

どんな意味があるんだか?4年前に来た時も、ここで食事をして同じに思った。

しかも、リモコンをテーブルの一人に渡して、運転させられるのだ。

水槽内でひっくり返ったら、海老はどうなるの?

 無事、テーブルまで到着した海老さんを、みんなで食べまくった。

添乗員も戻ってきて、山のような海老を片付けている。


夜:海老、他いろいろ。。。


 帰りは、疲れたし市電に乗って帰ろうかという話になった。

貰っている市電のパスを調べると、ちょうど、大学の往復2回分しか残っていない。

パスを買ってまで乗らなくても良いだろうと、結局、徒歩で帰ることになった。


 帰りは道も分かっているせいか、来た時より、近いような気がする。

歩きながら、おしゃべりに花が咲く。

 なんと、添乗員とメンバーのS川さんは、小学校が同じ、しかも同時期に在籍だということが分かり、思い出話に花が咲いている。

添乗員曰く、同じ苗字の人と一緒のツアーになるより、同じ小学校の人と一緒のツアーになる方が珍しい。

はいはい、ご勝手に、盛り上がってください。


 明日は、グループ分けされて、実習になるが、誰と一緒になるのだろうか?

同室のS戸さんや、熊本のN山さんは臨床年数からして、一緒になる事は間違いないだろう。

 部屋に戻ると、S戸さんも戻ってきた。

きょうは、ホテルの前のインド料理の店で食べてきたそうだ。

意外に安かったという話で、明日は、海老屋さんに行くつもりらしく、きょうの値段をリサーチされた。